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「老いる家 崩れる街」で"実家"という不良遺産を押し付けられることに気づいた

読書

最近こんな本を読みました。

老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)

老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)


カンタンにいうと
「日本はこれまで住宅が過剰供給されたから、このままいくとヤバいよ!!」
という本です。



そっか~。
「相続」とかあまり考えたことないけど、おじいちゃん家は僕のものになるんだろうなあ。

「じっちゃんが死んだらこの家はぜ~んぶお前のもんやでえ!」

てうれしそうに言ってたし。




あまり考えたくないけど、おじいちゃんおばあちゃんが死んだ後、あの家はどうなるのだろう。


おそらく住むことはないから、売りに出すと思う。

が、待てよ。
おじいちゃん家は大阪の南端。80年代に開発された典型的なニュータウンで、大阪市内へ出るのが恐ろしく不便(電車で1時間)。

そんな辺鄙な場所の家を、誰が買いたいと思うのだろう。




ていうか、これは僕だけが抱える問題じゃない。


僕たちのおじいちゃんたち、「団塊の世代」は2020年代に大量に死ぬと言われています。
「2025年問題」って聞いたことありますよね。

dspc2007.com


2025年問題でよく言われるのは「医療」についてだけど、
「遺産」もヤバくないか?

おじいちゃんが建てたマイホームの多くは、80年代..景気が良かった頃にできあがったもの。
おじいちゃんが亡くなるであろう2025年は、家は35歳。
そして、家の寿命は約30年。

つまりどういうことかというと・・・。


いらね~~~~~!!!
田舎で古くてデカい家なんか、いらね~~~!!

相続した瞬間、すぐに修繕工事をせねばならぬ実家。
住まない家を、数百万かけてリフォームしますか?しませんよね。

不便なニュータウンにある実家を持つ僕らの世代の多くは、
2025年に使えない遺産を(強制的に)相続させられるのです。



「じゃあ壊せばいいじゃん。」

壊すのにもお金がかかるんだよね・・・・

これ!!これ知らんかった!!
勝手に自治体が家壊してくれるんとちゃうんや!!(なぜそう思った)
でも建てるのは自分のお金だから、壊すのだって自分のお金だよね。


「相続放棄すれば?」

相続財産管理人を選ぶ手続きが必要です。それには数十万円かかります。仮にそれをしないとしても、荒廃する実家を放置するのは公共的にも供養的にもアウト。

どちらにせよ、団塊世代が残した遺産を後処理しなきゃいけない。
これは僕たちに課せられた運命です。

購入当時、夢のマイホームだった住宅でも、居住者の死亡後、売りたくても売れなければ、最終的に空き家の維持管理・解体費用を誰が負担するのでしょうか?そこに待ち受けるのは、負担する人を決める「ババ抜き」が始まるという悲しい現実です。
「老いる家 崩れる街」 p113

まとめ

相続した後に多額の損失が発生する「実家」の問題は
「介護」と同じくらい深刻だし、議論されるべきです。


それにしても、

「奨学金」「年金」

いろいろ払わなアカンものが多い僕らの世代に

さらに「実家」という不良遺産も押し付けられるなんて、

ちょっとヤバくなーい?



と思いました。



おわり